建設新聞

以下に建設新聞様の記事の内容をまとめます。

長寿命化、建替、移転の3ケースを想定

筧建築設計事務所で費用比較調査

あすなろ・さわらび両センターの整備

青森県は、老朽化が進むあすなろ療育福祉センターと、さわらび療育福祉センターの整備を検討しており、整備費用比較調査業務を筧建築設計事務所に委託している。

青森市石江江渡101地内にある県立あすなろ福祉センターは、身体の機能や言語発達等に障害のある児童、重度心身障害児・者の療育や福祉サービスを提供することを目的とした施設で、小児整形外科診療や歯科の外来診療なども行っている。施設規模は、RC一部S造地下1階地上2階建て、延べ5453.75平方メートル（東棟、西南棟、西北棟、渡り廊下含む）。筑後約40年が経過し建物が老朽化していることや、利用者にとって不便な場所が多いことなどが現状の課題となっている。

また、弘前市中別所平山168地内にある県立さわらび療育福祉センターは障害者支援施設、福祉型障害児入所施設および障害児通所支援事業所、診療所が併設された施設。規模は管理・診療所、入所棟がRC造2階建て、延べ2034.20平方メートル、通所棟がS造平屋建て、延べ610.74平方メートル、車庫および倉庫が軽量S造平屋建て、延べ84.00平方メートル。築後50年以上が経過し建物・設備の老朽化をはじめ、必要な専門スタッフの確保、医療的ケア児への対応などの課題を抱えている。

県では、これまで両センターの運営のあり方検討会を開催し、今後の機能・規模について職員や利用者らと意見交換を行い、その結果を踏まえ整備費用比較調査を行うこととした。

今回の調査では、あすなろ療育福祉センターで長寿命化改修、現地建て替え、移転建て替えの３つのケースについて、さわらび療育福祉センターは移転建て替えについて、それぞれ工事概算費用や維持経費を算出し比較する。

今後、年明けにもあすなろ部会、さわらび部会で調査結果内容を報告し、その上でさらなる検討を進め、早期の整備基本計画策定を目指す。